Fender Michael Landauの2ハム(Lollar Imperial PickupsのPearlカバーオプションのモノ)ストラトをば。
一昨年だったかSteve Gaddのバンドで来日した辺りから使い出したブロンド57の不思議ちゃんモデルをカスタムショップはJason Smith氏の手により作られたレプリカとなります。
そもそも2ハムの57ストラトが存在したのかが分かりません、LandauさんがJasonさんにリクエストオーダーしたのではと言う話もございます。57をベースにシェルタイプのカバーを付けたハムを微妙な位置へセッティング(多分)した謎仕様のストラトなのでございます。
私は今年3月東京丸の内Cotton Clubでの公演で見まして…Landauさん自分が購入したLandauモデル63フェスタレッド使ってないじゃん、何?あの黄ばんだやつ?でした。残念だった事とブロンドのご機嫌サウンドは覚えております(^^;
楽器店も気になったのか同スペックでオーダーするも受けてもらえなかったみたいで、いずれLandauモデルとして発売?と想像しておりました。
クローゼットクラシックという事でチームビルド仕様のLandauモデルの汚ったねぇヴィンテージレリック(笑)ではなく自然な経年劣化風な仕上げとなってます。それと艶消し気味です。ハードレリックと違ってクロスがけする気にさせるボディです(爆)…これじゃーね(下写真63フェスタレッドのLandauモデル)
ボディにはレリックによる傷は無し、ブロンドが少し日焼けした黄色味がかったカラーでアッシュの木目が薄く透き通って見えます。(写真よりほんのちょい黄色の成分があるかな?)各金属パーツは若干サビが浮き出ているライトレリック。見た目とても雰囲気があり素敵です。
こちら背面…63フェスタレッドとは違い過ぎよね(^^; クローゼットクラッシックなのでカバーも若干黄色みがかった方がもっと雰囲気あったのに…紛失して新品あしらえたみたいに見えます。
ネック(背面)は使い込まれたふう(3〜12フレットの裏あたりの塗装が弾きこんで剥げた感じ)。湿度変化が厳しい季節は気を使いますな。
出音はシングルともハムとも言い難く…良いとこ取りって…事でもなく…ブーミーさの無いフロントはハムとは思えず、リアは流石にハムっぽいのですが、ハーフトーンはこれまた独特な感じがしまして…ハムの竿を弾いているとは思えずです…レビューではないですね。リアはノイズレスピックアップより??…うーんなんとも??
個人的には買ったからって事ではなく良いサウンドだなぁと思ってます(^^; こやつのフロントは気持ちが良い、上手い方が弾けばカッティングもキレッキレでしょう。太いですしボリューム軽く絞った音もLandauくんです。音決めの肝は軽量アッシュに変則位置のハム、メイプルの指板、プラスJasonさんの調味料ってとこでしょうか。
この個体は3.2kg台でして重さによる違いはあれど上記感想が57Michaelとしてのサウンド傾向ではないかと勝手に思っております。現在日本にある個体では3kg台や3.1kg台もあるみたいで、多分この子に比べて少しスウィートなサウンドなのではと想像がつきますね。
2016は年の初めにLP熱が再燃、偶然居合わせたディメンションの増崎さんにも試奏していただいて購入したLP57ゴールドトップ、その一月後極上のLP59バーストに出会いMartin ooo45と交換、年の瀬(この日はショップに小野リサさんがいらっしゃいました)にLandau57と3竿もいってしまった…罪悪感もなきにしもあらず。年3本はギター人生初でした。
以下山野楽器のウェブサイトより・・・・・・・・ちと褒めすぎではありますが(笑)
このギターが本日入荷なのを知っていたので、朝からソワソワしておりました。
先日、Blue Noteで実物の音を体感してしまったので尚更期待が高まっておりました。
さらに先日、Michael Landauと対談をした国内某大物ギタリストから、ご本人のギターを触らせてもらった際の感想を直に聞いていたものですから、もうギターの到着が待ちきれず搬入口で宅配業者を待ってしまったほどです。
Michael Landauをここ最近、動画ではたまたライブで観る度疑問に思っていたことがようやく判りました。
Q①ハムなのにあんなシングルコイルみたいな音でカッティング出来るモノなの?
Q②ODセッティングでPUポジションをフロントにし5、6弦を弾いた際あんなタイトで速いボトムって出るモノなの?
A①コイルタップが付いてるorブレンダーが付いてるのであろうと思っておりましたが
実際はPUセレクターは3ポジションでフロント、ミックス、リアといたって普通でコントロールは手前からマスターVol.、フロントトーン、リアトーンとこれまた普通。ただ、PUがLollarのImperial Humなのですが、このギターとの相性が良いのかギター側のVol.を絞ると途端に、最近のLandauで聴くことが出来るあの極上シングルコイルライクなサウンドが出ちゃうんです。私が弾いたって出ちゃいます(笑)
A②これもPUとギターウッドマテリアルとの組み合わせの妙だと思いますが何てことはない、このギターを歪ませさえすれば、Landauのように太いがタイトな、速くキレのあるボトムが得られるんです。
POTの値が250kΩなのですが、通常500kΩのところを250kΩにしているところに何か秘訣があるのでしょうか?
でも、Fenderのギターでハムバッカー搭載のモデルでは250kΩを用いてるケースを良く見かけますのでFenderとして特別な意図があったのかは微妙です。
個人的な話ですが、圧倒的ローズ指板派な私ですがこのギターだけはメイプルが正解ですし、メイプルだからこその好影響なのだと思います。
こんなサウンドバリエーションが得られるのであれば2ハム、アッシュボディー、メイプル指板のストラトはスタジオ・ミュージシャンの新たな大定番となるかも知れません。これは流行りそうです。
このギターがなぜこんな音が出るのか?Jason Smithならではの事なのか?スペックの妙なのか?
まだまだ謎な部分も多いので、ちょっと分析、研究してみます。
Fender Custom Shop
Master Built Series Jason Smith Michael Landau 1957 Stratocaster C.C.(クローゼットクラシック)
色:ブロンド系状態:S :新品ピックアップ:パッシブピックアップ構成:HHフレット数:21フレットネックスケール:ロングボディ材:アッシュトレモロ:シンクロタイプ指板材:メイプルネックジョイント:デタッチャブル(ボルトオン)ネック材:メイプル付属品:ハードケース、保証書(保証書にはJason Smith氏とMichael Landau氏の直筆のサインがしてあります)