何故か、コンプ…いってしまいました。以前から気になっていたOrigin Effect Cali76の小型版、原音とのMixツマミのついたCompact Deluxeであります。
コンパクトと申しましても幅はMXRより一回り、んっ?二周り?り大きく、奥行きが妙に長いです。Web等の写真では大して変わらないのかなと思いましたが、並べますと結構でかいです。しかもパッチケーブルのIN / OUTがサイドでなしにトップにあるのでボードに配置した場合さらに奥行き方向にスペースが必要となります。
以下代理店の説明です。
・100%クラスAディスクリート回路
・超高速レスポンスFETコンプレッサー
・スタジオグレード・ディスクリート・プリアンプ
・別個コントロール可能なAttack/Release/Ratio
・パラレル・コンプレッション用DRYコントロール
・3段階の色変化で現すGRメーター
・ギター用に最適化
・高電流/ローノイズ仕様
・ワイドな周波数特性
・高インピーダンス入力
・静音スイッチ
・信号劣化の少ない高品位バイパスモード
・厳選された高級パーツ使用
・9 – 18V ACアダプター駆動
・W66/H41(ノブ含59)/D138(ジャック含142)mm
・Designed and built in England
UREI 1176の設計とプロダクト・デザインを忠実に再現しクラスAディスクリート回路を搭載したオリジナルCali76は、スタジオ・クオリティの1176タイプ・コンプレッションを再現する壮大かつ華麗なコンプレッサー・ペダルです。
昨今UREIもその一つですがスタジオ系を狙ったコンプが増えて来てますね。
でね、「壮大かつ華麗って」…うぉっ、なんだか凄いじゃん!!てな訳で飛びついてしまいました…気になる事はございましたがね。
DRY :コンプレッションされていない音のミックス。←これグッジョブよね。
OUT :ON / OFFでのバランスをとる。←少し上げてBooster的な使い方もありか。
IN :インプットゲインでゲインが低すぎるとThresholdに到達しないのでコンプがかからない。
Ratio :Thresholdを超えた信号を19%から3%の間で圧縮(3%ではほぼリミッター的な使用も可)。
Attac :半時計周りでアタックタイムが長くなる。←圧縮し終わるまでの時間ですな。
Relese :半時計周りでコンプのかかり始めから何もしてない状態になるまでの時間をコントロール。
ThresholdはRatioの可変に伴いそれぞれの値に適した数値をメーカーが設定しているみたいです。
センターにパイロットランプがあり、コンプレッション無し:赤、コンプレッション:オレンジ〜強烈なコンプレッション:明るい黄色と変化します。
INツマミ(入力ゲイン)を調整する場合、自分は明るい黄色になる度合いで決める感じか(録音などする時のピークシグナル的に捉えるといいましょうか…)。
RatioやAttacは通常のコンプと同じ感覚で調整できます。自分はあまりパーカッシブなサウンドにせずナチュラルコンプになるよう設定しました(12時近辺)。そこにDRYをミックスしてよりナチュラルにするも良し、DRYゼロでThe Copm的に使うも良しです。
さて、先ほど記した「気になること」ですが、説明にある「信号劣化の少ない高品位バイパスモード」の事でありました。メーカー英文の説明ですと「High-quality “signal-conditioning” bypass mode」となっております。なんだコンディショニングって??
つまりTrue Bypassでありませんでスルー音も内部回路を通る所謂Buffer仕様となっておりました(電源抜くと音が出ないので多分そうだと思います)。そのお陰でスイッチングノイズはありませんが原音の変化が無いとはいえません。True Bypass仕様のCompでスイッチングした時に「ボツッ音」が出ないのってなかなかないですよね。痛し痒しですね。得てしてBufferを通りますとカリカリ成分が増えたりするのですが、こやつは少し丸まった傾向にあるみたいです。クリーントーンにおいてはまったく問題無くかえって好みの響きになるのですが、歪ませた場合巻き弦を弾いた時のジンジンした元気の良い感じが少し失せます。ちょっと残念なところでした。
テストは9Vの電池で試したのですがあっと言う間に電池残量が切れてしまったのか正常に動作しません…電池食い虫です。チェッカーで電池を計測すると6割程度の残だったのである程度のパワーがないとダメみたいです(電池での使用は無しって事ですね)。そこで電池を2つ用意しなんちゃって18Vでテストしますと(しつこいです)…な、な、なんとバイパス音も変わった感じがするではありませんか。
調べますと確かに説明書には「ベストな性能を得るには18Vのパワーを使ってください。ヘッドルームを稼ぎ、通常のギターの信号のよりクーンな処理を可能にする。またアクティブなギターピックアップなどのホットシグナルの扱いを可能にします。」とありました…バイパス音の変化もこの事なのか?Tyler使う時は18Vなのか?
ほんとかどうかちゃんとした電源環境でもう少しテストしないとあかんです。
続く。