V-Pickをば。先月予約してあった透明の分厚いピックが届いた。世界のナインボルトさんで購入したものだ。届いた封を開けると中にはビニールに入ったピック6枚・手書きのお礼状・伝票・そして小さなキャラメルが入っていた。思わず二コっとしてしまった…恐るべしナインボルト。
私が注文してあったのは1.Medium Lite 1.5mm Rounded・2.Medium Rounded 2.75mm・3.Freakishly Large Rounded 2.75mmの3タイプを各2枚づつ。テストのつもりで購入したので6枚全部違ったタイプのものでも良かったと今になって思うが、だいたいの感で自分に合いそうなものを選んだつもりであった。

2～3時間使ったレビューをば。
Freakishly Large Rounded 2.75mm（上写真右下）はラージタイプのいわゆるおにぎり型のものに似ているがほんのりティアドロップ形状になっている。普段Planet waves 1.1mmのティアドロップ型とFenderティアドロップ型EXTRA HEAVYの両肩部分（先細ってない2角）でピッキングをしているので相当違和感ありかと思ったらそれ程でもなかった。PlanetWavesの両肩の丸みとこのピックの角が似ている形状だったからかもしれない。ピックを持ってる感覚ではなかったがこれは慣れがなんとかしてくれるとは思う。微妙なタッチが伝わっているのか指先で確認できない感じはある。
FreakishlyとMedium Roundedは角のラウンド形状が非常に似ている。Medium Liteは他の2種より角のカーブがなだらかである。それと今回の3種全てピックの縁1.0mm位のところから先端部分が微妙なカーブで厚みの中心へと尖るような形状になっている。写真下をご覧頂くとFenderの均一な厚みに対して、中心部分の厚みと先端の厚みが違うのが分かるはずだ。2.75mmの板をスパッと切り落とした形状でなく、弦を弾く箇所が尖っているのだ。その微妙なトンガリのためか意外に早弾きがスムーズである…上手い具合に滑るのである。Freakishly＞Medium Rounded＞Medium Liteの順で滑り具合が実感出来る。このことはカッティングにも影響があると思われる。2.75mmのタイプのものはカッティングがしやすい。スイープ奏法をする方は重宝するに違いない。
続いてMedium Rounded 2.75mm（上写真下中）。Freakishlyを一回り小さくしたような形状である。厚みが同じなのだが持った感覚は薄く感じる…人の感覚などこの程度である…って私だけか(^^;)。微妙なタッチはFreakishlyより上に思える。
最後はMedium Lite 1.5mm Rounded（上写真下左）。通常のティアドロップピックのEXTRA HEAVYにもっとも厚みの近いタイプである。強く表面を押すと極々ほんのりたわむ硬度である。他の2種はビクともしない（笑）使用感は一番通常使用のモノににているが総合的に弾きやすい。
音色はPlanet=Fender＞Medium Lite＞Medium Rounded＞Freakishly の順に解像度が上がる感じがある。逆に暖かみ、音の太さ、先程も触れたが早弾きやカッティングも逆の順である。
通常のピックから持ち代えるならばMedium Liteが一番違和感なく使用できるのだろうけど、このピックを使用する意味を考えればMedium Rounded 2.75mm辺りになる。先端形状の恩恵かピックの硬さは気にならない。