ぐぐぐっと

tc_honsha_g_system

t.c.の本社に乗り込んだのだ….こう書くとなにか穏やかでないな(笑)念願のG-Systemの試奏である。(これに至った経緯は過去のエントリーを読んでね。)t.c.の事務所へ入ると電話口で応対してくれた方が出迎え、早速G-Systemがセッティングされている部屋へ案内してくれた。ホットコーヒーまで出して頂いて、申し訳ない感じだった。(ご馳走さまでした。)
簡単なご挨拶の後いよいよブリーフィング開始だ。流石に販売元だけあってそりゃーもー分かりやすく操作方法を説明して頂いた。接続の方法からリアパネルの説明・メインパネルの説明と想像での疑問が次々に解かれていく。取説いらずだ(笑)肝心な内蔵エフェクターもアンプのセンドリターンを使用する場合、プリアンプ前段にかけるフィルター・コンプ・ループといったものからプリアンプ後にかけるモッド・ディレイ・リバーブ等のt.c.と言えば的である空間系に至まで、使い方やセッティング方法を1つずつパラメーターの変更の仕方まで説明してくれた。もちろんギター→G-System→アンプインプットのお手軽接続での使い方も。私はアンプを持参してバンド練習しているのだが、どうしても都合で(かったるい場合か)持っていけない場合は当然スタジオのアンプ使用になり、そんな場合はお手軽接続が必要となる。驚く事にチョットした操作で切り替わる。わざわざお手軽のためにユーザプリセットを作っておく必要がない。これはありがたい。
続いてそのプリセットの作り方….ホント親切だ、まだ購入するか分からない者に。実際はこの他、実にさまざまな操作、音色等2時間近くデモンストレーションをしてくれたのだ。

それで、もっとも気になっていたデジタルくささって~のかな、そんなとこを検証。G-Systemは内部が全てデジタルなので、ギタージャックをシステムに差したとたんAD/DAコンバーターによってデジタル変換される。しかもバッファーも付いている….オフには出来ない。モノラルの音を完璧にデジタル変換出来る訳ではないので、原音にどれくらい近づいているかが問題になる。お願いしてアンプ直とシステム経由の音を比較させて頂いた。結果素人の私の耳にも多少音の変化が聴き取れた。ギターならではのジャリ~ン・シャリ~ンといった輪郭がまとまった感じ….口ではね。じゃあ、やっぱりデジタルっぽいのかと言うとそうではない。パソコン画像で言うと三角形の頂点がどこまで拡大しても完全なトンガリになっているベクトルデータと拡大限界でドット化してる差というか….やっぱデジタルじゃん….そういう意味ではない….余計分からんな。これまたとんでもない事書くが、XOTiCのRCブースターを一番ギター側に接続し、ゲインを極ほんのり上げて、ブーストしてるのかしてないのか分からないくらいにセッティングした時のまとまった音って感じかな。ホント無理やりの説明だが、これがt.c.の音と思えばこれもありかと思う(t.c.の空間系が乗りやすい音になっている可能性があるとt.c.の方が言っていた)。逆に、アンプ直結で使用する以外はエフェクターなりVolペダルなりが繋がっているので、それがいくらトゥルーバイパスと言えどこれはこれで劣化は免れないと思うし少なからず音色にも影響があると思う。私が現在使用しているVolペダルは劣化が最も少ないと言われているものなのだが、それ単体だけ繋いでもクリーントーンでこそあまり気にならないもののゲインチャンネルでは明らかにハイ落ちしているのが分かる。でも必要だから接続している。結局はスピーカーから出てきた音が好きか嫌いか、許せるか許せないかって選択になる….すんまへん結局ありきたりだ。別にお世辞を言う訳ではないが、デジタルに変換していると言う事は考えないでいいレベルだった思う。この先技術革新で素晴らしいコンバーターが登場した時に、やっぱデジタルっぽかったねって事になるかもしれないが、この音好きよって事もありえる。ん~んどうするか?個人的にはかなり魅力的に感じる。筋トレして重さを克服してからにするか?

ちなみにこんな画像を見つけた。何でもt.c.の本国デンマークの社員さんが敷地内でやらかしたものらしい。
t.c.のTさん、本日は大変ありがとうございました。