10年早かった…

先日から騒いでいるアンプのセンドリターンのパラレル接続での音量差問題がほぼ解決した。全ては私の知識不足が原因だった。
上右写真のように私のアンプにはセンドリターンそれぞれにアウトレベル(センド)・イン(リターン)レベルのツマミがついている。またそれを使用しても調整がつかない場合はリターン用のトリムスイッチも付いている。

先日のテスト結果
シリーズ接続…ペダルON/OFFでの音量差は無し。
パラレル接続…ペダルをOFFにすると音量が上がってしまった。

どうやっても音量を揃える事ができなかった。で、本日マイミクのcontさんとお話する機会がありこの問題について助言をいただいた。なんとすんなり解決である。うっかりミスである。ブログにするのが恥ずかしい話だが自分への戒めとして記す事にした。皆さん笑ってやって下さい。

<先日のテストの仕方:アンプのセンドリターンにパラレル接続にてディレイを接続>

センドリターンのアウトレベル・インレベルはマックス。上右写真
ディレイはパラレル接続なのでEmpressのMixはフルウェット(原音をディレイからは出さない、返し音だけのセッティング)。従ってEmpressのVolツマミは原音を含めたディレイ全体の音量を調節する役割ではなく返し音のみの音量調節ツマミとなる。

下左イラストはディレイONの信号の流れ、右はOFF時の流れ。
アンプのセンドアウトから送られた信号からディレイの返し音だけをアンプのリターンへ入れて原音とミックスして出力って事。
水色線+原音がキャビから出力される。…とこれが先日のテスト同様の音の流れなのだ

注:原音…ここではギターとアンプを直接接続して出る音の事。アンプのプリアンプ部とパワーアンプ部の間にセンドリターンが付いているので、そこにディレイを接続して音をミックスと言う事。

いたってシンプルな接続&音調整だと思い込んでいたのだが、ここに落とし穴が!!!…contさんのご指摘で発覚(^^;

実はディレイをOFFにした時(上右イラスト)は当然アンプのセンドアウトから送られた分岐された原音がペダルを通りアンプのリターンインに入る事になる。(これはペダルがトゥルーバイパスであろうとなかろうと関係ない)

*つまり原音に原音をプラスした音が出力されることになるのだ*

濃紺線+原音がキャビから出力…これではペダルをOFFした時に音量が上がるのは当たり前。いくらアンプのセンドリターンレベルツマミを調整しても音量差は出てしまう訳だ。

そこで下イラストの様にGigRig社のLoopyを使って接続してみた。

アンプのセンドアウト→Empress In→Empress Out→LOOPY In→LOOPY LOOp-1 Send Out→アンプリターンイン。
本当はABボックスがあれば分かりやすいのだがご勘弁。

Empressは常時ONにしておいてルーパーで信号の流れを切り替える作戦だ。

左上の様にLOOP-1がONの時はディレイの返し音がアンプの原音とミックスされる。赤線+原音

右上の様にLOOP-2がONの時はLOOPYから先に信号が出ないのでセンドリターンのでの信号は完全に無し状態になる。これで原音と原音がミックスされ音が大きくる事が無くなった。グレイ線…信号無し

ここで初めてアンプに付いているリターンレベルツマミが効いてくる。ディレイとのミックス音が大きければレベル下げれば良い訳だ。
って事ですよねcontさん(^^;

なんと恥ずかしい…パラレルを語るには10年早かったと言う事だ。お騒がせしました。
contさん、感謝です。明日一杯おごります(笑)