koko Boost

suhr_koko_boostSuhr氏のワンちゃん(柴犬)の名前らしい。09Winter Nammで発表されたSuhrブランドのペダルである。同時にODのShiba Driveが発売となった。DistortionのRiotは後発となる。OKADA INTERNATIONALが輸入販売。
筐体はアルミ削り出しなっている。シゲモリのペダルもそうだが、このアルミ削り出しが音に微妙に影響を及ぼしているらしいのだ…アルミの量や質にもよるのだとか…科学的には実証されていないのだが聴こえてくる音は確かに違うと言うのだからそうなのだろう。

[概要]
KoKoには2種類のブーストスイッチが付いている。左がBoostで右がMid Boostとなる。スイッチの上部にはBoostツマミ・Freqトグルスイッチ・Midツマミがある。またペダル上部側面には外部リモートコントロール用のステレオミニ入力、電源投入時にどのモードがONになるかを設定するスイッチ(Boost・Mid Boost・外部コントロールで選択されているポジション)がある。外部電源(9VDC IN)とインストIN・OUTジャックも同面にまとまっている。バッテリーモニターが付いていて基準値をしたまわるとインディケーターが3度点滅してお知られせてくれる仕組みになっている。また筐体内部にスライドスイッチがもうけられていてトゥルーバイパスにするかバッファードにするか切り替えが出来る(アンプ迄の距離によって切り替えろって事だろう)。

[スイッチとツマミの関係]
★左側のBoostスイッチに対応するツマミはその上部のBoostツマミだけである。
ただ単にBoost量を設定するだけなのだ。Boostツマミのブースト量は0dbからおおよそ15dbとなっている。歪みの前段ならGain Boost、後段ならVolume up Boostとなる。

★右側のMid Boostスイッチに対応するツマミは上部Boostツマミ・Freqトグルスイッチ・Midツマミの3種類となる。
Boostツマミはブースト量を決める。ただMid Boostの場合はその量が3db~12dbとなっている。すなわちBoostツマミを固定しBoostスイッチ・Mid Boostスイッチを踏み変えると音量差がある事になる。←※注意ポイント
Freqトグルスイッチにはポジションが3つあり周波数帯を変えるスイッチとなっている。
実際に使用してみたところ、ポジション左がMidより・中央がHighより・右がLow(太い)と感じた。周波数帯と理解するとMidツマミとかぶるのでカラー切り替えと理解した方が分かりやすい。
MidツマミはFreqスイッチで選んだカラーをより細かく自分好みの音を見つけるための周波数帯ツマミとなる。

[セッティング方法]
Boostスイッチしか使用しない場合は、当たり前だがBoostツマミだけだ。
MId Boostを使用する場合はまずFreqスイッチで自分の機材にあった好きな音色を決める。続いてMidツマミでさらに細かく絞り込む。音色が決まったらBoostツマミでブースト量を決める。
先程も触れたが、Mid BoostとBoostでは数デシベルの音量差が生じる。これは仕様なので仕方がない。両Boostの切り替えで同じ音量を求める人には向かない…現場では大した問題では無いと思うが。

[続いて各ブーストの音質だが簡単に記す]
Boost…素直なブースト(キャラクター無し)
Mid Boost Freq左…中域が持ち上がるまんまミッドブースト
Mid Boost Freq中…高域が際立つ。ギターマイクの種類によって音色が一番変わるポジションかもしれない。
Mid Boost Freq右…低域のブーストっぽいが音が太くなる感じ←一番好み

[最後に私のアンプとの相性覚書]
現在Fuchs ODS 50のアンプを使用しているのだが、このアンプにもGain・Midブーストが付いている。
Guitar→KoKo→Fuchsの順で接続して(KoKoをアンプのオーバードライブチャンネルの前段セッティング)各ブーストを比較した。FuchsとKoKoのそれぞれのBoostを交互にON・OFFして試した。

両者Gain Boost : 目を閉じて聴くとどちらがどっちか分からない程だった。
両者Mid Boost : Freqの位置により明らかに異なる。ただFreq右のポジションは非常に類似していた。若干レンジがしまっている感じはするがかなりFuchsのMid Boostに近づける事が出来るように感じた。またアンプのGain/Mid Boostの音量差がKoKoと非常に似ているのには驚いた。
今迄幾つかブースターを試して来たが使い勝手を考えるとKoKo壱…カレー屋かっ!!!!!…になるだろう。

koko Boost」への4件のフィードバック

  1. へぇ~

    アルミ削りだし+アンプライクなBoosterってのはおもしろい製品ですね。
    つまり基本的なギターの出音のキャラはあまり変えないで、アンプのような調整ができるってことなのかしらん?

  2. >主審さん、おはようさんです。
    仰る通りだと思います。まだスタジオ爆音で試していないのでサスティンの具合やフィードバックなどは?ですが、かなりアンプのようであります。
    ただ、Freqのスイッチでキャラを変化させられるので、本来の音プラス数種って感じになります…意外とありがた便利ですね。
    また見た目よりも軽いのには助かりました。アルミ削り出しは重量級が多いですから(^^;)年寄には答えます。

  3. これこれ~昨日来られた方が良いと仰っていました。
    つまみ少なく使いやすそうな感じで良いですね~

    Mid Boost Freq中に興味ありま~す♪

  4. >やまさん、こんちは!!
    なにげに気に入りました。仰る通りFreqでの音作りが面白いです。
    これでBoostとMid Boostの同時使用が出来たら最高だったと思います。

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