Xotic Stereo X-Blender (2)

Xotic CustomShop 製ミキサーの レビュー2回目である。【レビュー1引き続きAmpの前段での使用やセンド・リターン部分に配置しての使用などをを記する。

実験その4 [Ampの全面Input編]
Guitar→SX-Blender input1
~send1~Empress Delay(mono接続)~return1R
~send2~Lexicon MPX1 Reverb(mono接続)~return2R
~send3~AnalogMan Chorus(mono接続)~return3R
→out putR

SX-Blenderのループ1・2へは前回の実験3と同じくDelayとReverbを配置した。今回は残りのループ3へエフェクターを配置する実験をした。ループ3はループ1・2とは違い1:nではないばかりかエフェクトの音量をコントロールするツマミもない。原音:エフェクト音=50:50になっていて、どういう使い方がよいのか想像がつかないのでとりあえずの実験である。ループ3に適切なエフェクターがなんなのか考えさせられる…まぁ無理に使わなくても十分だけど、せっかくあるしな(^^;
だめもとでストンプ式コーラスAnalogMan Chorus Deep Optionを配置してみた。このコーラスはFull WetにならないどころかVolumeの調整が無い、はなから結果は想像出来るね。案の定気持ち悪いかかり方になってしまった…妙な揺れ具合になってしまう。原音+(原音+モジュレーション)が原因だろう?なので次の実験でラック式コーラスをFull Wet&KillDryでかけてみる事にした。

ループ3の使い道はなんぞや?個人的にはループ1・2と同様な仕様がありがたいのだが。

【注意:ループ1とか2とかなにやら順番のようだがただの名称である。ループ1を通った後にループ2に入るのではない。すべて並列で処理され最後にミックスされるだけなのだ。】

 

実験その5 [Ampの全面Input編]
Guitar→SX-Blender input1
~send1~Empress Delay(mono接続)~return1R
~send2~Lexicon MPX1 Reverb(mono接続)~return2R
~send3~TC1210 Chorus(mono接続)~return3R
→out putR

SX-Blenderのループ3にTC 1210 SPATIAL EXPANDER/CHORUSをKill Dryで組み込んでみた。実験3とは違って今後はなかなかの感じでキレイにかかった。今となっては高機能なエフェクターは山ほどあるけど、さすがにTC1210、一昔前の製品なのだが機能のツボは押さえている。それでも50:50の図式は変わらないのでコーラス成分のVolumeを調整するすべがない。かろうじてKill Dry(TC1210にはDIRECT MUTE機能がある)があるお陰でコーラスon/off時で音量差が出てしまう事は無かったが、やはりループ3は何に使用すれば良いのか…知識がありません(^^;webで調べるとDJ機器を接続したり…云々とあるので、実際そのような機材で体験すればなるほど!!案ずるより産むがやすしって事になるのかもしれない。
常時ONのエフェクト以外を使用の場合はKill Dry機能があるエフェクターを使用する事。
SX-Blenderは今まで苦労していたパラレル使用での問題点をクリア出来る製品なのかもしれない…イイネこれ。

 

実験その6 [Ampのセンド・リターンループでの使用編]
Guitar→Amp全面input→Amp Send Out→SX-Blender input1
~send1~Empress Delay(mono接続)~return1R
~send2~Lexicon MPX1(mono接続)~return2R
~send3~TC1210 Chorus(mono接続)~return3R
→out putR→Amp Return

今度はAmpの全面input前にSX-Blenderを配置せずに通常Amp背面にある(無いAmpもあります)センド・リターンにこのMixerを配置して、Ampのプリアンプを通った後の原音をパラレルにして空間系をかける実験をしてみた。つまりペダルでなくアンプのオーバードライブサウンドに空間系をかけられうと言う事。シリーズ接続も良いがパラレルの空間系処理は透明感のある美しさだよね。
結果はそんなパラレル信者と言う思い込みを差し引いてもかなり良いものだった。クリーンチャンネルにおけるミックス音は私が行っていたLarry Cartlon 3チャンネル Systemの1チャンネル版という感じでとても美しかった。いいねこれ!!
ループ3は「実験5」で記した通り、原音とエフェクト音が50:50なので細かに設定出来るエフェクターでないと調整が難しいかもしれない。今回配置したTC1210はTC側の調整である程度キレイにコーラスがかけられるが、1・2ループとは違い原音に対してのエフェクト音量が調節出来ないので割り切りが必要である。それとエフェクトのon/offでのVolumeの違いが出るのでループ3でon/offするようなペダルを配置した場合はKill Dry機能を持った機材か、チェンネル切り替えでVolume0のパッチを作っておけるエフェクターに限られる。

ついでにアンプの前段にODその他、Booster、Comp等をかけてみたが、パラレルの空間系と相まって想像通りの結果となった。

アンプのセンド・リターンへ配置した場合は位相の問題が起こるAmpの歪みチャンネルやエフェクターがあるかもしれない。このあたりは勉強不足で、原因が特定出来ず&理由も分からずなのである。やってみるしかない(^^;
次回ラストは贅沢仕様のレビューで〆たいと思っている。

【レビュー1】【レビュー3】

Xotic Stereo X-Blender (2)」への6件のフィードバック

  1. 詳細なレポートありがとうございます。

    直とセンヂ・リターンでの実験をされてますが、X-Blender側の入力って切り替えがあるんでしたっけ?
    INST/LINEとかdb切り替えとか、、
    特にしょぼくなったり歪んだりも無いみたいなんで、そのあたりどうなってるんでしょうね??
    優秀なバッファが対応しちゃうのでしょうか??

    あっし愛用のBigshot Mixは特にそういうのないんですよ。orz
    もともとが直用のモノなのでインスト用ってことみたいです。なのでアンプのセンド・リターンでは試したことがないです。

  2. >主審さん、おはっす。
    レポートは明日が最終です(^^; 今晩最後のテストをしますです。
    Inst/Lineの切り替えはございません…たぶん(^^; 9V/18Vで対応だと思います。センド・リターンへ9Vでテストすれば良かったっすね。全部18Vでテストしちゃいましたから。
    一応「アンプのループでは18Vの方が…」みたいな事が書いてありました。今のところ問題無いです。

  3. 先ほど質問いたしました Hiroです。読ませていただきました。どうやらこれだと私の考えていることが、できそうですが、高価ですよね。ミキサーごときにここまで金をかけるかというと??躊躇するところです。私もかなり凝り性なので、phaserやautowahにはmosで原音を混ぜて使っています。が、どうしても先の問題があって、空間系にはどうなんだろうという感じです。まあ、ペダルに付属しているミックスで調整してしまえば良いのですが、それだと本末転倒というか。それならいれる必要はないかなと。特にkill switchが着いていれば。

  4. >Hiro Sugaさん、ども。
    Stereo X-Blenderは3Loop中2Loopにon/offスイッチがありますので2つのペダルまでですがFull Wetにさえ出来ればKill Dryが付いて無くても大丈夫です。
    そうですね仰る通りペダルにKill Dryが付いていればon/offでvolumeの差がでないようなミックスできるMixerもあるでしょうね。安価なというか音色が気に入ってるペダルとなるとKill Dryはそうそう付いてないですからMixerにたよるしかないというのが現状でしょうね。

  5. 丁寧にお変いいを頂きまして、ありがとうございました。yoshiさんはいい機材を揃えていらっしゃる。参考になります。

  6. >Hiro Sugaさん、どもです。
    いえいえ、とんでもございません。参考になれば良いのですが私も下手な横好きなだけなので話半分3割引にしておいて下さい。

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